中錘エギングと鉛スッテの使い分け
中錘と鉛スッテの違い
7、8、9月は日本海で美味しい白イカをルアーで狙う。
仕掛けは中錘を使ったエギングと鉛スッテを使ったイカメタルが主流となっています。
どちらもルアーを使って釣るんですがその違いとは。
まずは中錘エギングの仕掛けを見てみましょう。
道糸からリーダーの途中に三叉サルカンに錘をつけてエダスを出したルアーの仕掛け。
これに対し鉛スッテは単純な仕掛け。
ルアーが錘を兼ねているのでリーダーに鉛スッテを付けるだけ。
中錘とイカメタルの違いはと言うと、見て分かるとおり錘の場所。
潮の速い遅いや、アタリが繊細かノリノリかで使い分ける。
中錘はルアーを漂わせる感じに対し、イカメタルはルアーそのもので釣るタイプ。
そして今やイカメタルで主流になっている仕掛けがオバマリグなどを利用した鉛スッテ+浮きスッテやエギなどを使える仕掛け。
このエダスのおかげで鉛スッテでもエギや浮きスッテを漂わせて誘う事も可能に。
中錘はスピニングタックル、イカメタルは一目で棚が分かるカウンター付きのベイトタックルが使いやすい。
鉛スッテは20号ぐらいなら普通に売っていますが、30号のはあまり見かけません。
潮が速い時は20号だと流されまくって釣り難く、こんな場合は30号の錘が使える中錘エギングの方が有利。
逆に潮がゆるく一定の棚でしか釣れない場合は、カウンター付きのベイトタックルに分があります。
中錘の部分に鉛スッテを使ってみるのも良いのですが、実際やってみるとエダスがカンナに引っ掛かったりトラブルが多い(^^;)
日によって鉛スッテ、エギ、浮きスッテのどれが当たりか行ってみるまで分からないので、自分は日本海でのイカメタル釣行にこの上記タックルを2つ用意して持って行きます。
ありそうで無かった誘導錘
最近はタイラバなどで遊動式の錘がアタリを取りやすくて釣果を伸ばせるのですが、中錘にもこのような中通しの誘導錘が無いか調べていたらありました。
ビクトリー工房から出ている夜遊びシンカー。
大中小の3個セットで1,800円。
105g、75g、45gなので、号数で言うと28号、20号、12号ぐらいでしょうか。
仕掛け図はこんな感じ。
遊動式なのでイカへのプレッシャーが少なく繊細なアタリが取りやすい。
前回の釣行ではほとんどこの仕掛けだけで釣っていました。
サルカンから先をオバマリグなどにするとダブルも狙えそう。
誘い方の違いで使い分け
ベイトタックルのイカメタルは底まで落とし、そこで軽くシャクってステイ、同じ棚でまたシャクってステイ。
たまに竿をシェイクして浮きスッテを細かく動かして誘ってステイ。
これを繰り返してアタリが出る水深まで底から少しずつ棚を上げて行く。
穂先とにらめっこの繊細な釣りです。
上記の通り、潮がゆるく釣りやすい状況だと数釣りが楽しめます。
潮が速い場合は仕掛けが流されてアタリが分かり難く思うように釣果が伸びません。
中錘エギングはキャストして底まで落とし、ジャークしながら巻き上げてステイ。ジャークして巻き上げながらステイの繰り返し。
底から中層、上層まで巻き上げて誘う釣り。
イカは泳ぐのが速く、少々早く巻き上げても追いかけてアタってきます。
丘っぱりからのエギングより少し細かく速いジギングぐらいのワンピッチジャークでも大丈夫です。
キャストできるので潮が速くても狙った場所に仕掛けを流して落とせる強みがあります。
夜のライトがついてからは光の範囲内や外側など広範囲に探れて有利に。
棚はあまり気にせず底からジャークして追わせて釣る。
誘われたイカが追ってきて乗るので毎回底を取って巻き上げて釣ってます。
アタリ出すと毎投連発して釣れ出す事も多く、エダスをつけなくても釣果が伸びます。
巻いて誘って乗るなら中錘エギング。
当たりが小さく、棚が決まっているならイカメタル。
誘い方でその日の釣れパターンが分かるので、中錘とイカメタルを上手に使い分けて下さい。
当たりが止まると変えてみるのも良いですよ。
釣って楽しい、食べて美味しい日本海の白イカ。
参考になれば幸いです。
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